千葉奥米「長浦橋」 高くて、恐くて、味わい深い。田舎吊り橋 田舎吊り橋7本目。千葉奥米「長浦橋」

田舎吊り橋7本目。千葉奥米「長浦橋」夫婦橋の夫。

夫婦橋1本目!まずは夫から「長浦橋」。

千葉県君津編3本目。 Vol.6で紹介した廻田橋の手前になんとも仲むつまじい2本の吊り橋、通称夫婦橋(めおとばし)。 まずはその2本のうち、夫にあたる吊り橋「長浦橋(ながうらばし)」を紹介しよう。

夫婦橋は、ヘラブナ釣りやワカサギ釣りで有名な三島湖に架かっている。三島湖はだだっ広い湖ではなく、クネクネと入り組んだ複雑な形をした湖で、入り組んで川幅が狭い箇所に吊り橋が架かっているというわけだ。

橋の作り自体は夫婦共に同じなのだが、夫というだけあって女房の橋と比べると主塔部分は少し高い。それに名前の印象のせいもあるが、橋自体がしっかりしている感じがある。いざ渡ってみても揺れは少なく、やはり安心感がある。それほど高さもなく、眼下はほとんど流れのない湖とあって非常に穏やかな印象。古い吊り橋なので、どうしても破損等が目立ったりするのだが、危険な程に破損している箇所はない。老朽化しているとの注意書きはあるが、そこはさすが現役、定期的なメンテナンスもしっかりしているのだろう。

そんな「長浦橋」、渡っていると常に女房の橋も見えている。夫からみた女房の表情がどんなものなのかは解らないが、吊り橋から別の吊り橋を見るのはなかなかレアである。「次はあっちの橋を渡ってみよう」と思いながら渡るのも、この橋の楽しみ方だ。

記事:飯田澄人

01

橋を覆い隠す木々。

 
02

破損もなくしっかりしている。

 
03

よく見るとこけが生えている。

 
04

この辺りはこけや雑草が生い茂る。

 
05

少し消えかかっているが、長浦橋と確認できる。

 
06

降りることができた。

 
07

向こうに見える橋は女房だ。

 
08

かなり頑丈そうである。

 
09

水が淀んだ湖は河川と違って少し不気味な印象。

 
高くて恐くて味わい深い。田舎吊り橋
Vol.6 千葉奥米「廻田橋」
高くて恐くて味わい深い。田舎吊り橋
Vol.8 千葉奥米「清水橋」