静岡相俣「相俣の吊り橋1」 高くて、恐くて、味わい深い。田舎吊り橋 田舎吊り橋9本目。静岡相俣「相俣の吊り橋1」

田舎吊り橋9本目。静岡相俣「相俣の吊り橋1」制限人数1人。赤い手すりの小さな吊り橋。

藁科街道沿い。相俣にある赤い生活吊り橋。

これまで、東京、千葉と紹介してきたが、遂に吊り橋のメッカ、静岡に足を踏み入れることになった。 静岡県は知る人ぞ知る吊り橋の聖地である。 この地では様々な吊り橋に出会うことができるのだ。 まずはジャブ程度に小さな吊り橋を紹介しよう。

安倍川の支流である藁科川沿いを走る藁科街道(国道362号線)。 この街道は、魅力的な吊り橋が多い安倍川と大井川の間を繋げるように走っている。 そんな街道なのだ、やはり吊り橋があった。

吊り橋は生活用のもので、地元の人が普通に使っているようだ。 朱色の柵や主塔は低く、踏み板は貧弱そうな木の板。 頼りない印象のある橋である。 本当に頼りないらしく、橋の手前には「このつりばしは一人でわたってください。あぶないのでゆらしたり、あそんだりしないでください。静岡県」との看板が。 以前紹介した奥多摩の吊り橋にも同じような看板があったが、あちらは5人までであった。 ということは、その5分の1ということか。 探してみたが看板はこれだけで、橋の名前は見当たらなかった。

そんな頼りない吊り橋。 渡ってみると、やはり予想通り揺れは大きい。 しかし、高さは無いので恐さは感じなかった。 長さも短いのであっという間に渡り終えてしまったのだが、橋の真ん中には謎のカカシのようなものが立っていた。 サラサラと流れる川は気持ちよく、のどかな雰囲気と心地よい風にしばしの間だが癒される。 やはり普段から生活に使われている吊り橋は特別の雰囲気があり、良いものである。

渡りきると、畑に続く道が続いていたが、少し歩いてみると数体のお地蔵さんが屋根に守られていた。 これもとても良い雰囲気で癒される。 渡って左側に歩くとすぐに見れるので、この吊り橋を渡ったらついでに見ておこう。

この吊り橋の他に、暫く車を走らせるとすぐにもう一本吊り橋がある。 そちらはまた次回

記事:松端秀明

01

静岡市が立てた注意書きの看板。

 
02

踏み板が貧弱そう。

 
03

橋の手前から。ヘルメットが見える。

 
04

橋の中央にカカシ?

 
05

下流方面。少し水深があるらしく、流れは穏やか。

 
06

上流方面。岩がごつごつしている。

 
07

向こう岸にも注意書きの看板がある。

 
高くて恐くて味わい深い。田舎吊り橋
Vol.8 千葉奥米「清水橋」
高くて恐くて味わい深い。田舎吊り橋
Vol.10 静岡相俣「相俣の吊り橋2」