千葉奥米「清水橋」 高くて、恐くて、味わい深い。田舎吊り橋 田舎吊り橋8本目。千葉奥米「清水橋」

田舎吊り橋8本目。千葉奥米「清水橋」夫婦橋の夫。

夫婦橋2本目!次は女房。「清水橋」。

千葉県君津市としては4本目。Vol.7の夫「長浦橋(ながうらばし)」とペアになっている女房の橋。 「清水橋(しみづばし)」がどういったタイプの女房なのかを紹介しよう。

まずはじめに女房は大部分が補修されている。写真で見てもらうとわかるのだが入り口からすでに、緑の踏み板に取り替えられている。 強引に修復された感が否めないので少し痛々しくも感じられるのだが、新しく修復されているのだから渡るうえでは夫の橋「長浦橋」以上に安心だ。 殆ど揺れもなく、そんなに高くもない。 そんな橋なので吊り橋としてはめずらしく本当に落ち着いた気分で渡れる。 もし人がいないときには、立ち止まって目を閉じて、亀山湖の自然に耳を傾けてみてもいいかもしれない。 車の通る道からも少し入った場所なので、良い音が聞こえるはずだ。

そして、取材した日は橋の上から釣りをしている人が居た。尋ねてみると、ワカサギ釣りをしているらしい。 ワカサギはてっきり氷に穴を空けてするものだと思い込んでいたが、吊り橋からも釣れるとのこと。 実際、バケツの中には釣り上げたワカサギが泳いでいた。 穏やかな「清水橋」からのんびりと釣りをする。とても楽しそうである。

「清水橋」を渡った先には、小さい素掘りのトンネルがあった。 吊り橋もワクワクするが、こういったものも楽しみの一つだ。

ところで全国的に2本の橋で「夫婦(めおと)」という名称の橋は沢山存在するが、夫婦にもいろんな形がある模様。 今回の三島湖の夫婦橋は、それぞれ「長浦」「清水」と別姓を名乗っている。 この夫婦、実は内縁関係にあるようだ。

記事:飯田澄人

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入り口付近は修復され、新しい緑色の踏み板になっている。

 
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少し歩くと従来の古い踏み板になっている。この部分は落ち葉がビッシリ。

 
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渡りきったところから。橋の中央辺りに修復箇所との境目が見える。

 
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主塔はかなり頑丈そうだが、植物に覆われている。

 
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渡って少し進むと、素堀りの細いトンネルがある。

 
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橋の上から釣れるワカサギ。釣り人にバケツを見せてもらった。

 
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「しみず」ではなく「しみづ」。

 
高くて恐くて味わい深い。田舎吊り橋
Vol.7 千葉奥米「長浦橋」
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Vol.9 静岡相俣「相俣の吊り橋1」