
茅ヶ崎里山公園に行ってきました
地元茅ケ崎で以前から気になっていた場所があった。そこが今回レポートする茅ヶ崎里山公園だ。茅ヶ崎といえば海だ!サーフィンだ!サザンだ!生しらす丼だ!となる。JR東海道本線辻堂駅前の開発で周辺地域の人口が増えますますベッドタウン化しているエリアである。
だが、そんな地域にあって昔の里山風景を味わえるのが茅ヶ崎里山公園だ。ここでおきた昆虫達との感動的な出会いをレポートしたい。

茅ヶ崎海岸

茅ヶ崎里山公園

まずは古民家「谷(やと)の家」を目指せ
メインエントランスからすぐのエリアには70mの超ロング滑り台「風のすべり台」があり、週末ともなると子供連れでにぎわっている。今回の目的地へはエントランスから「谷の家」の案内表示にしたがって西へと下っていく。深い雑木林や見事な竹林を目にすれば里山エリアの入り口だ。

風のすべり台は子供たちに大人気、でも大人の方が楽しんでいたりもする

里山への入り口

「谷の家」へ通じる竹林
竹林を抜けた先に「谷(やと)の家」がある。古民家で使われていた柱や梁が再利用された建物で休憩所として開放されている。板張りの軒先に腰かければなんとも懐かしい気分に浸れる。しかしじっとしていると蚊がうようよいるので、要注意。そんな時は竹馬や竹ぽっくりで恥ずかしがらずに遊んでみよう。


柳谷(やなぎやと)を横目に目的地までの路を楽しもう
「谷の家」から先は人影が一気に少なくなる。だが本当のお楽しみはここから先のエリアなのだ。ここで引き返しては虫達とのご対面もできない。「芹沢の池」に沿って先へ進む。9月下旬という季節がら、歩いているとどんぐりが落ちてくる。そんなことに気をとられていると「あっ」田んぼに人が!まだ日中は残暑なので「ご苦労さんです」とでも言おうかと心構えしていると昔懐かしいかかしであった。人の目もごまかしてくれる優秀なかかしである。近寄って良く見ると昔懐かしなのだが、着ている服はどっかの国のサッカー代表のユニフォームでどこかオシャレ。


某有名サッカー選手が守ってます

柳谷の田んぼ
What’s 谷戸・谷
谷戸・谷(やと)とは、丘陵地が浸食されて形成された谷状の地形である。また、そのような地形を利用した農業とそれに付随する生態系を指すこともある。谷津(やつ)、谷地(やち)、谷那(やな)などとも呼ばれ、主に日本の関東地方および東北地方の丘陵地で多く見られる。

柳谷(やなぎやと)の田んぼはボランティアの方達によって田植え、稲刈り、脱穀など米作りが行われている。この周辺は「九十九谷戸」といわれ昔はもっと緑豊かだったそうだ。その中の一つが柳谷で、公園内に残っているのだ。
昆虫達との出会いに感激
そしてこの田んぼを過ぎた先に公園の最北端を東西に横切る道がある。ここが僕の中の里山
公園 No,1スポットだ。道をバッタが、両脇の雑草エリアには小さな昆虫達が、同じ目線にはトンボや蝶が次から次へと現れる。しかも昆虫達の肉体がとにかく逞しい。なかには7・8cmの殿様バッタもいるが人の気配に敏感で逃げ足も早い。「チキチキチキ」と羽音をたてながらすさまじい跳躍力で飛んでいく。またショウリョウバッタも迫力があり、尖ったマスクがイカツイ。トンボは群れをなしている。鳴きで勝負はコオロギだ。カマキリもいる。なんとも豊富なバリエーション。僕は勝手に「昆虫ロード」と命名。
このエリアを何度も往復するのがいろんな昆虫達に会えるコツ(そんな人はあまりいないので少しあやしくても気にしないこと)。
俺たちが待ってるぜ ! !










彼岸花の群生地がスグ
近くの小出川は彼岸花の群生地として有名だ。稲の黄金色に野草の緑、空の青、そして彼岸花のピンク色。自然が織りなすナイスな配色が楽しめますよ(10月中旬まで)。
湘南茅ヶ崎の海を楽しんだ後は茅ヶ崎里山公園をぜひ訪れてみてください。虫達があなたの訪れを待っていますよ。

※ 里山の生態系をくずさぬようルールは守って散策されたし
※ 蛇が出ることもあるらしいので注意
※ 昆虫の体はとってもデリケート、扱いはソフトにお願いします
茅ヶ崎里山公園データ
住所 | 神奈川県茅ケ崎市芹沢1030 |
---|---|
面積 | 27.9ha 平成26年36.8ha(南北約1.2km・東西約0.7km)全面開園予定 |
交通 | JR茅ヶ崎駅北口から茅50系統文教大学行きバス「芹沢入り口」下車・徒歩5分 小田急・相鉄・横浜市営地下鉄湘南台駅西口から湘17系統文教大学行きバス芹沢入口」下車・徒歩約5分 |
駐車場 | 326台 午前9時~午後9時まで(一部午前8時30~) |
準備 | ・虫獲り用のたも ・自然を満喫するこころ |
文/写真:山下喜照